皆さんこんにちは。茨木市で税理士事務所をしております、税理士の武田信央です。

 

 

 

今日も身近な節税方法についてお話します。

 

 

節税と言いますと必ずお金を支出して何らかの経費を計上する場合がほとんどだと思うのですが、お金を減らさずに節税する方法も有る

 

のでそれをご紹介したいと思います。

 

 

 

1.中小企業倒産防止共済

 

独立行政法人 中小企業基盤整備機構の中小企業倒産防止共済制度をご存知でしょうか。現在は「経営セーフティ共済」と呼ばれ

 

ているものです。

 

この経営セーフティ共済は、取引先が倒産(夜逃げは除く)した場合に、中小企業が連鎖倒産や経営難に陥るのを防ぐための制度で、無

 

担保・無保証人で掛金の最大10倍まで融資を受けることができ、掛金は全額が損金に計上できるといったものです。

 

掛金は月額5000円から20万円まで自由に選べ、途中で解約をしても12ヶ月以上掛けていれば掛金の8割以上が戻ってきます。そ

 

して40ヶ月以上継続して掛けると掛金の全額が戻ってくるので、結果として経費になったものがいずれすべて戻ってくる

 

ということになります。

 

 

 

2.解約と前払い

 

ちなみに解約をして掛け金が戻ってきたときは全額が益金となりますのでご注意ください。払ったら損金になるものが、戻ったら益金に

 

なる、当たり前ですが。

 

そして期末ギリギリで翌1年分を一括で支払った場合も、その後の一括支払方法継続を条件に支払った年度の経費として計上することが

 

出来ますので、とても即効性のある節税策となりますね。一度中小機構のホームページ等で確認してみてください。