皆さんこんにちは。茨木市で税理士事務所をしております、税理士の武田信央です。
今回は経理の方法についてまとめを書いてみたいと思います。
1.収入の記帳
収入と経費の内容についてそれぞれお話してきましたが、実際にこれらをどのように集計していくかというポイントを説明
します。
収入については現金で入ってきた場合は現金出納帳の収入欄に日付、科目、相手先、内容をその都度記入し、銀行口座に
入金された場合には預金出納帳の収入欄へ同じことを記入します。科目は「売上」とし、相手先や内容はそれぞれの取引に
応じて記入します。
そして別に「売上元帳」を作り、同じく日付、相手先、内容を記入します。
これを毎日行い一カ月が経過するとその月の合計を計算して記入します。これを1年間続けて最終12ヶ月分の合計が決算書の
売上欄に記載する金額となるのです。
2.経費の記帳
経費についても同じ理屈で、現金で支払った仕入代金や諸経費はその都度現金出納帳の支出欄へ日付、科目、相手先、内容
を記入します。科目につては前回のブログで経費の種類を説明しましたので参考にしてください。
そして支出関係についても「仕入元帳」や経費はその科目ごとに「外注費元帳」「旅費交通費元帳」「通信費元帳」
といった具合にそれぞれ元帳を作り、転記していきます。
そして12カ月経てばこれらの各元帳の合計額を決算書の経費欄へ記入していくことによって1年間の収支決算書が出来上が
ります。
3.会計ソフトがおすすめ
この流れを見て、とても煩わしいと感じる方もいると思いますが、これをしないと決算書も確定申告書も作成できないのです。
なのでエクセルで前述の帳簿ロジックを作れる方はそれでもかまいませんし、以前にお話した会計ソフトだと現金出納帳や
銀行帳に一つの取引を1回入力するだけで自動的に各元帳や月次の収支表が作成されるのでとても便利です。
経理というのは基本的に面倒なものですが、日々の習慣にしてしまえば単なる反復継続作業なので本来難解な作業ではない
のです。
一度軌道に乗せてしまえば年明けの申告時期にとても楽に決算が出来ますので、フリーランスで収支管理がよく分からないと
いう方はぜひ今年からチャレンジしてみてください。
特に将来事業を発展させて会社組織にすることを目指しておられる方には、数字をオンタイムで管理していくクセをつける
ことで適切な経営判断がスピーディー出来るようになると思いますよ。
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