赤ワイン  イタリア   ピエモンテ州

 

 

 

皆さんこんにちは。今日も飲食店様の収益力アップにつながる美味しいワインについてお話します。

 

 

 

今回ご紹介するのはイタリア半島の北に位置するピエモンテ州のワインです。

 

 

ピエモンテ州といえばイタリアを代表するワイン、「バローロ」や「バルバレスコ」がとても有名で、あまりワインに詳しくない

 

方でも一度は耳にしたことがある銘柄はないでしょうか。

 

そんな中でこれらの有名なワインと同じブドウ品種で造られた、お手頃でなおかつあまり日本では知られていない少し通な銘柄

 

なのが、ゲンメ イル・キオッソです。

 

バローロにせよゲンメにせよガッティナーラ(また機会があればご紹介します)にせよ、使われているブドウはネッビオーロという品種

 

です。

 

 

同じネッビオーロでもバローロが生産されている地域は、ほとんどフランスとの国境に接する辺りで、一方のゲンメはスイスとの

 

国境に近い、ピエモンテ州の中でも北部、まさにアルプスの裾野にワイナリーが有ることから、火山性の土壌ということもあり

 

味わいが自然と違います。

 

同じネッビオーロ品種でもゲンメのある地域では『スパンナ』という名前で呼ばれています。

 

イタリアでは同じブドウ品種を別名で呼ぶ地域がいくつか有るのが面白い部分の一つでもあります。

 

 

いずれにしてもこのネッビオーロという品種はとても難しい品種で、言い換えればイタリアのブドウの中でも最も高貴な品種

 

と言われており、ピエモンテ州の中でもネッビオーロが栽培できる地域はとても限られています。

 

その地域の一つがゲンメというわけです。

 

 

もう少し付け加えると、このゲンメという地域では色々なゲンメブランドのワインが色々な造り手によって生産されています。

 

ただバローロなどに比べると圧倒的に生産量が少なく、日本に入ってくる量もあまり多くは期待できないという状況のよう

 

ですね。

 

 

肝心なお味のほうですが、まずネッビオーロで造られたワインを初めて飲んだ時、フランスのブルゴーニュワインに使われる

 

ピノノワールに色も味の分類も似ているなと感じたのを思い出します。

 

ゲンメ イル・キオッソは特に初めてピエモンテ州のワインを飲む場合、とても入っていきやすいネッビオーロワインだと

 

思います。

 

 

色はガーネットがかった薄めのルビー色で、見た目はとても繊細です。味わいは程よい酸味と渋みが感じられますが

 

とにかく見た目以上にしっかりとしたまさに辛口ワインです。口に入れた瞬間、微かなバリック香(樽の香り)となんとも

 

言えない淡白な大人のさっぱり感が舌を包みます。

 

開いてくるとそこからはネッビオーロの本領発揮で、素晴らしい果実香の進化に食事をするのも忘れながら酔いしれることと

 

思います。

 

ただそれには一つ条件があり、出来ることなら大きめのブルゴーニュグラスを使うのをおすすめします。

 

そして注ぐときには必ず少な目で止めましょう。ワインの持つポテンシャルを120%引き出せます。

 

 

このワインは割烹などの和食関係のお店に是非とも置いて欲しい1本です。

 

季節の野菜の炊き合わせなんかと一緒に味わってみてはいかがでしょうか。