赤ワイン   イタリア   トスカーナ州

 

 

 

 

皆さんこんにちは。今日も飲食店様の売上アップに役立つ素敵なワインについてお話します。

 

 

 

今回はちょっと面白い赤ワインをご紹介したいと思います。

 

 

トスカーナ州のワインで、デュルカマーラ トスカーナ ロッソという銘柄です。

 

トスカーナ州と言えばイタリアワインの中でも有名な銘柄が沢山造られている所で、キャンティ、モンタルチーノ、ボルゲリなんかは特

 

に有名なワインの醸造地です。

 

そんな中で新たなトスカーナワインの可能性を追求しようとイ ジュスティ エ ザンツァというカンティー

 

ナ(酒蔵)が立ち上げられ、唯一無二を目指したトスカーナワインが造られているのですが、そのフラッグシップとされるワインがこの

 

デュルカマーラで、スーパータスカン(機会があればまたゆっくりご説明します)に数えられています。

 

 

この「デュルカマーラ」という名前の由来がまたユニークで、イタリアを代表するオペラ作曲家 ガエターノ・ドニゼッティが作曲し

 

1832年に初演された喜劇的オラ「愛の妙薬」に出てくるインチキ薬売りのデュルカマーラ氏からきているんです。

 

 

そのあらすじは、冴えない農夫が村娘に恋をする歯牙にもかけてもらえないところ、人類の救済者 デュルカマーラ博士と名乗る薬売

 

りの男が、飲めばたちどころに想いが成就する愛の妙薬と称して1本の安物ボルドーワインを高値で売りつける。

 

結局大金をはたいて2本ものワインを買い求め飲み干した農夫、紆余曲折はあったものの意外や意外、最後は相思相愛となりハッピーエ

 

ンドに。

 

村人挙げてデュルカマーラ大先生と称賛して幕となるというお話です。

 

 

そしてこのワインのエチケット(ラベルのこと)に描かれている絵がなんとも愛らしい女性の顔で、これこそが農夫のネモリーノ

 

が愛した村娘アディーナとされています。このワインのセパージュ(ブドウ品種のブレンド割合のこと)はカベルネソーヴィニヨンが

 

70%、メルローが30%と、イタリアワインにはあまりないセパージュなんですが、これは所謂ボルドーブレンドと呼ばれるもので劇

 

中に農夫に売りつけたボルドーワインを意識した洒落なのでしょうね。

 

たしかにトスカーナ州のワインにはボルドーブレンドのワインが多いのは事実です。また味わいはとても濃厚でリッチなアロマが口いっ

 

ぱいに広がります。

 

 

一応辛口なんですが、微かな甘さが感じられるタンニン(渋さの成分)は気品を感じますね。このワインはおそらくどなたでも受け入れ

 

られる味わいだと思います。

 

バーやワイン専門のカウンター店なんかにぜひ置いて欲しい1本ですね。

 

バレンタインデーも近いことですし、素敵なカップルにこの芸術的なエチケットと愛の妙薬をじっくりと感じてもらってはいかがでしょ

 

うか。