皆さんこんにちは。茨木市の税理士、武田信央です。

 

 

さて今日は経費についてお話します。

 

 

1.必要経費とは

 

収入に比べて仕入れや経費、いわゆる支出は多岐にわたります。そして業種によっても経費の内容が異なります。

 

ネットで商品を売っている方は、まず仕入れがありますよね。自分で物を作っているとしても材料の仕入は必ず出てきます。

 

それに伴い運賃や送料、発送に必要な包装材、商品を保管しておく倉庫の保管費用など付随する経費が沢山あります。

 

またアフィリエイターの方などはパソコンの購入費用(減価償却が必要な場合もある)やドメインの取得費用、レンタル

 

サーバー代や記事を書くための取材に要する費用、撮影費用などなど経費があまりかからないと思いがちでも結構経費って

 

あるものです。

 

そして活動範囲が自宅や事務所だけでなく、遠方の客先へ出張にいく必要がある場合や他府県で仕事に必要なセミナーに

 

参加する時の参加費、旅費、宿泊費なんかも大きな支出を伴う経費です。

 

 

 

2.プライベートな支出との区分

 

この必要経費を判断するうえで最も大事な基準は、その支出が自身の仕事をするうえで直接必要な支出かどうかという点

 

が重要です。

 

会社(法人)と違って個人経営の場合にはどうしてもプライベートとビジネスが混在してしまう場面があるから

 

なんです。

 

しかしこれは個人経営であれば当然のことで日ごろからその線引きをする習慣(管理)が出来ればべつに問題はありません。

 

なので交際費も飲食をすればなんでもOKではなく、仕事関係の方と打合せや接待で飲食をしたのか、プライベートな友人と

 

食事をしたのかを明確に区別しておくことが大切です。

 

特に自宅でビジネスをされている方は公私の支出が1本なってしまうケースが多いので、あらかじめ合理的な割合を決めて

 

おくといいでしょう。

 

自宅に部屋がいくつあって、その内の一室をビジネスに使っていれば大体の割合が分かると思いますので、毎月の家賃

 

なども仕事にかかる経費部分を算出することが可能です。

 

 

 

3.記録と保存はしっかり

 

経費を現金で支払った場合、当然ですが必ず領収書をもらい宛名は「上様」ではなく名前を書いてもらい、日付も空欄

 

ではなく支払った日を記載してもらってください。

 

そしてその現金で払った経費を現金出納帳に記入します。事前に請求書が送られてくるものは請求書だけをまとめて綴る

 

など、散逸しないように整理します。

 

クレジットカード決済をした場合もクレジット明細と毎月カード会社から送られてくる利用明細は保管してください。

 

領収書の保管方法は時系列に紙やノート、スクラップブックなどに貼り付けることで紛失を防ぎます。

 

また口座から自動振替されている光熱費や電話代なども口座振替の通知書を一つのファイルなどに綴って整理します。

 

あと通帳やネットバンクの取引明細も必ず印刷して残してください。

 

色々と面倒だと感じるかもしれませんが、年明けにまとめて整理すると、有るはずの領収書が無かったり、結局は落とせる

 

経費も落とせない、あるいは整理に時間がかかり申告期限に間に合わないということが結構あるので日ごろの帳簿書類の

 

整理はとても大切です。

 

次回は主な経費を具体的に一つ一つ説明していきたいと思います。