赤ワイン アメリカ カリフォルニア州
さて今回はご紹介するのはカリフォルニアの高級ワインです。
普段はイタリアの安旨ワインを中心にご紹介しているのですが、たまには
少しお高いワインも良いかと思いお話します。
2月に入りヴァレンタインデーも近いので、ワイン好きの方へのプレゼント
なんかにはもってこいの1本です。
このブログでもカリフォルニアのワインはご紹介させて頂いたことがあり
どれも有名なナパヴァレーのワインでした。
カリフォルニアのワインといえばどうしてもナパヴァレーが一番に出てくる
のですが、今回は同じカリフォルニアでもナパヴァレーからロスアンゼルスの
方へだいぶ南へ下がったところに位置するパソ ロブレスという地域で生産され
ている「ラヴァンチュール」という銘柄の赤ワインです。
このラヴァンチュールの生産者はステファン・アセオ氏という醸造家が1990年代
後半にこのパソロブレスで創立したのですが、アセオ氏はそれまでボルドーの
銘醸造地であるサンテミリオンでワイン造りをされていた方でした。
そんなアセオ氏が世界中に新天地を求めて土壌を探した結果、この地を選ばれた
そうです。
このワインの特徴はシラーが約4割、カヴェルネソーヴィニヨンが4割弱
そしてプティヴェルドというセパージュで“パソブレンド”として有名です。
お味の方はやはりカリフォルニアの赤ワインだけあってとても濃厚です。
縦横に厚みがあるといった感じでしょうか、ボリューム感たっぷりのワインです。
ボルドーのフルボディ好きの方にも間違いなく受け入れられる味で、むしろ一度
これを飲めば当分ボルドーよりもカリフォルニアワインにハマるのでは
ないでしょうか(笑)。
とにかく美味しいワインなんですが、年間の生産量が1200ケースほどと
少ないためにあまり日本でもお目にかかる機会がありません。
なのでカリフォルニアでは「新たなカルトワイン」と言われているそうです。
皆さんは「カルトワイン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
カルトワインというのはべつに怪しくも怖くも宗教的でもないのですが
1990年ころからカリフォルニアで高額で手に入りにくいワインのことを
そう呼ぶようになったそうです。決まった定義ないのでアメリカ以外の国でも
使われることがあります。
要は熱狂的な信者から支持されているワインのことなんでしょうね。
ちなみにカリフォルニアのおける元祖カルトワインは、スクリーミングイーグル
やハーランエステート、ブライアントファミリーなどですが、どれも1本10万円
以上するような高額のワインばかりです。
そんな中でこのラヴァンチュールは20000円くらいまでで購入できると思います。
といってもとても高いワインにはちがいありませんが。
機会が有ればぜひ口の中に広がるパワフルな味の膨らみを体験しみてください。
ちなみにラヴァンチュールはフランス語で「冒険」を意味するようです。
冒険の果てに生まれた素晴らしいカリフォルニアワインです。
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