赤ワイン   イタリア   ピエモンテ州

 

 

さて今日も飲食店様の集客に役立ちそうなワインを紹介してまいります。 

 

今回はピエモンテ州の家飲みワインです。と言っても著名なバローロの作り手であるプルノットが手掛けているワインで、テーブ

 

ルワインと呼ぶのは少し気が引けますね

 

ピエモンテ州と言えばネッビオーロという品種がとても有名なんですが、それ以上に生産量が多く、古くから庶民に愛され続けて

 

きたピエモンテワインのもう一つの顔が「バルベーラ」というブドウで造られたワインなんです。このバルベーラはとにかく沢山

 

作れるのが最大の特徴で、それによって比較的安価なワインとして家庭の食卓に広がったという経緯があります。しかし安物のワ

 

インだなんて思わないでくださいね。バルベーラを使うワインはとても味わいのあるパフォーマンスに優れた奥の深い赤ワインで

 

す。

 

バルベーラはイタリアの土着品種なんですが、イタリア全土はもちろん、カリフォルニアや南米でも盛んに生産が行われている人

 

気のブドウ品種です。おひざ元であるピエモンテのバルベーラは、アルバやアスティといった産地のものがとても有名で、「バル

 

ベーラ・ダルバ」や「バルベーラ・ダスティ」なんて銘柄を聞いたことがある方も多いと思います。

 

さてお味ですが、まずグラスに注いだ時に感じるのは色が濃いことです。同じピエモンテのネッビオーロは色がとても薄いですよ

 

ね。前にもお話しましたがピノノワールを思わせるくらい雰囲気が似ています。なので正反対な感じを受けますが、酸味は強めで

 

渋みが少なく総じて重ための味わいでスパイシーさも少し感じられますね。一言でいうとダルバであれダスティであれ失敗のない

 

ワインだと思います。ただ個人的にはバルベーラが栽培されている他の地域に「モンフェッラート」という場所があるのですが、

 

ここのバルベーラは結構甘いと思います。濃いのですが甘さが少し気になったので、そんなテイストが苦手な方はバルベーラを

 

選ぶ時に注意が必要です。なのでこのプルノットのバルベーラ・ダルバはどなたでも楽しめる1本だと思います。しかしくれぐ

 

もバローロやバルバレスコのようなイメージで購入しないでくださいね。全く性格の違うワインであり、また値段も大変リーズナ

 

ブルな物が多いです。

 

お料理とのマリアージュですが、このワインは肉系ですね。特にジビエはとても良く合ます。あと牛肉を使ったラビオリやアニョ

 

ロッティ、串料理、熟成されたチーズとも抜群に合いますよ。

 

庶民の家飲み用ワインなんて思えないくらいのパフォーマンスを一度試してみてください。